知名度が高くてもスポーツとは捉え難い?エアトリ社がeスポーツに関する調査を実施

ライフイノベーション事業などを手掛けている株式会社エアトリは2020年2月20日(木)、同社が実施した「eスポーツ」に関する調査の結果を公開しました。

調査は20代以上の男女784名を対象に行われ、知名度が高くてもその魅力についてはまだ浸透していないということが報告されています。



世代によってeスポーツに対する意見が違うという結果に

今回エアトリ社が行ったeスポーツに関する調査は、香川県議会が18歳未満のスマホやゲームの時間を規制する「ネット・ゲーム依存症対策条例」の素案を発表したことが一つのきっかけになって実施されたもので、“eスポーツ”と名を変えて若者を中心に世界中で熱烈な支持を得ているゲームに対する意見は、世代によってどのように変化しているかについてまとめられたものです。

その結果、知名度は全世代で8割を超えているものの、年代が高いほど"スポーツ"と捉えるのには否定的であることが分かっています。

eスポーツを知っていても興味が薄い

調査1と2では、全世代に対するeスポーツへの知名度や興味について報告されています。

調査1の「eスポーツについて知っているか?」という問いについて、知名度は

30代以下で90.4%

70代以上でも80.0%

と、年代が高くなるにつれ割合は減少しつつも“eスポーツ”という名称が一般的に知れ渡っているという結果になりました。

また「意味は分からないが、聞いたことはある」と回答した人も多く存在しており、このことから"eスポーツ"という名称だけが独り歩きをしてしまっていると考えられています。

イメージ

全年代において「試合に参加した・観戦した経験がある」と答えた人も少なからず存在しています。

eスポーツの魅力とは?(経験者コメント)

・体力づくりと仲間づくりに良い。ルールを守る精神を養う。(70代・男性)

・参加者の国籍、言語、文化を超越したバトルを見るのは楽しいしワクワクする。(60代・女性)

・国の旗を背負って激突する様は、スポーツの国際大会と何も変わりません。(40代・女性)

引用:プレスリリース

「eスポーツへの興味」について問われた調査2では、大多数が「興味はない」(81.4%)と回答しており、

「試合に参加してみたい」2.3%

「観戦してみたい」16.3%

という結果になっています。

このことからも "eスポーツ"という名称自体は浸透しているものの、その具体的な内容や魅力についてまだ認知されていないことが伺えます。

イメージ



ゲームを"スポーツ"と捉えるのは高年齢層が否定的に

調査3では、「ゲームを"スポーツ"の一種と捉えることに対してどう思うか?」について問われています。

30代以下では「違和感はあるが、納得できる」が「違和感があり、納得できない」を上回っていますが、40代以上では「違和感があり、納得できない」が過半数で、70代以上では7割近くに達するという結果になっています。

30代以下でも「違和感はない」と答えた人は少数存在しており、世代を問わずにゲームは手を動かすものというイメージが強く、身体運動を指す"スポーツ"と呼ぶことに違和感を持つ人が多いことが分かっています。

イメージ

調査4では、「eスポーツがオリンピック・パラリンピックの種目になることについてどう思うか?」が問われています。

この設問では全年代において「反対」が「賛成」を上回っている一方で、「どちらとも言えない」と回答した人も全年代において3割前後いるという結果になりました。

このことから、一概に種目にするのは不可能とするのではなく、まだまだ議論の余地があるということが分かっています。

イメージ

「賛成」の人の理由

・もしかしたら年齢や障害、ジェンダーを越えられるのではないかと考えている。(50代・女性)

・オリンピックはあくまでも平和の祭典、スポーツの祭典ではない。eスポーツが平和に寄与できるなら、どんどんやればよい。(30代・男性)

「反対」の人の理由

・どこがスポーツ?(50代・男性)

・基本的にスピードを競う競技ではあるが、心技体を高めた上で競技仲間に対するリスペクトの気持ちを持ちながら行われる種目とは根本的に違うと思う。(70代・男性)

引用:株式会社エアトリプレスリリース

調査5では、18歳未満の子供がいる人に対して、「自分の子供が"eスポーツの選手になりたい"と言ったらどう思うか?」が問われています。

この設問では、

「どちらでもない」50.0%

「とても嬉しい」「やや嬉しい」5.5%

「とても嫌だ」「やや嫌だ」44.7%

という結果になっています。

また、「どちらでもない」の回答には「本当は嫌だけど、子供がやりたいことは応援したい」という親心を感じるような意見が寄せられています。

「とても嬉しい」「やや嬉しい」と回答した人の理由

・子どもが目標を持つことができるなら、それは喜ばしいことなので。(30代・男性)

・何でもプロ選手になればいい。(60代・男性)

「とても嫌だ」「やや嫌だ」と回答した人の理由

・健康面で良くないため。(40代・男性)

・生涯の保証があるかわからない。(50代・女性)

「どちらとも言えない」と回答した人の理由

・子供の自主性を伸ばすなら、犯罪でなければなんでもやらせてあげたい。(50代・男性)

・1つの夢を応援してあげたいし、そういう思いを持てたことを嬉しく思うが、世間の目が気になる。ゲームに対しての世間の目はまだまだだと思う。(30代・女性)

引用:株式会社エアトリプレスリリース

調査概要

調査タイトル:「eスポーツ」に関するアンケート調査

調査対象:20代以上の男女784名

調査期間:2020年2月2日~2月4日

調査方法:インターネット調査

※株式会社エアトリ調べ

まとめ

今回eスポーツに関する調査をエアトリ社が実施し、その結果が公開されました。

それによると全世代でeスポーツの認知度は高いものの、多くがゲームを"スポーツ"と捉えるのには否定的であることが分かっています。

同社ではこれを、eスポーツの魅力などがまだまだ浸透していないと考えているということで、それを解消すれば更なるeスポーツ文化の発展につながるかもしれません。

近頃大会だけでなく、いろんなイベントにも採用されている「eスポーツ」。

これからも全国各地で行われ続けていれば、親子や他人との交流にもなりますし、やがてはスポーツとも認知されるようになるのではないでしょうか。

ソース:「eスポーツ」に関する調査の結果 プレスリリース[@Press]

Twitterでフォローしよう