
ゲーム総合情報メディアのファミ通が、2021年度の国内家庭用ゲームソフト(パッケージ版のみ)とハードの売上速報をまとめ、公開しています。
今回の集計期間は2020年12月28日~2021年12月26日で、その市場規模は3,613.9億円にも登っています。
ファミ通が国内家庭用ゲームの売り上げ速報を発表
KADOKAWAグループのゲーム総合メディア"ファミ通"が今回、2021年の国内家庭用ゲームソフトとハードの売上速報を発表しました。
集計の対象になるゲームタイトルはパッケージ版のみで、期間は2020年12月28日~2021年12月26日までの計52週。
その市場規模はハード・ソフトの合計で3,613.9億円にも登っており、2019年12月30日~2020年12月27日に集計された前年度市場規模3,673.8億円と比べてほぼ並行の結果となっています。
ハード市場は2年連続のプラス
ファミ通の発表によると、2021年の家庭用ゲーム市場規模は
・ハードが昨年対比109.3%の2,028.7億円
・ソフトが同87.2%の1,585.2億円
の合計で同98.4%の3,613.9億円を記録しており、ハード市場は2年連続のプラスとなっているものの、合計ではほぼ前年並みの規模を維持しているという結果になっています。
このうちハード市場では、Nintendo Switchが3機種合計で557.9万台を販売しており、5年連続の年間販売台数トップを記録。
2021年5月末には国内の累計が2000万台を突破するなど、家庭用ゲーム市場を支える存在となっています。
一方で昨今の世界的な半導体不足の影響もあって、日本でもプレイステーション5やXbox Series X|Sの品薄が継続しており、
・プレイステーション5は96.8万台
・Xbox Series X|Sは9.7万台
と、いずれも本来の需要に応じた数字とは言い難い結果となっています。
ソフトではポケモンやモンハンが首位に
年間ソフトランキングの首位には、カプコンが昨年3月26日に発売した「モンスターハンターライズ」が躍り出ていて、約3年ぶりのシリーズ最新作として発売を迎えたこともあり、パッケージ版の集計だけでも235.1万本の販売を記録しています。
また2位には、昨年11月19日に発売され、231.3万本を売り上げた「ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール」がランクインしており、11月の発売ながら年末商戦で順調に数字を伸ばし、首位まであとわずかと迫っています。
3位には、2020年11月19日に発売された「桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~」がランクインしており、2021年の年間販売本数は126.6万本と、前年の123.3万本を上回る息の長い売れ行きを見せています。
今年もビッグタイトルの売れ行きが見込まれる
2022年は1月28日の発売が予定されている「Pokémon LEGENDS アルセウス」など、ビッグタイトルの登場で今年も一層の盛り上がりが期待されており、家庭用ゲーム市場でもフリー・トゥ・プレイ(F2P)やサブスクリプションといったプレイスタイルやマネタイズなどさまざまな形の多様化が進んでいるため、さらなる市場規模の拡大に注目が集まる年になることが予想されています。
※出典:ファミ通
まとめ
ファミ通が、2021年度のゲーム市場売り上げ速報を発表しました。
それによると、2021年の国内家庭用ゲーム市場規模は3,613.9億円にも登っており、前年と比較するとほぼ横ばいの結果となっています。
昨今の半導体不足によりハードが品薄になっているものの、ビッグタイトルの発売もあって、まだまだ盛り上がりが続きそうですね。
今年2022年はどうなるのか、注目が集まります。