
2023年3月23日、「ゲームビジネスに特化したマーケティングリサーチ&コンサルティングファーム」として様々な分析を行う株式会社ゲームエイジ総研は、ゲーマーに対して運動やスポーツをしているかを調査し、結果を発表しました。
調査の背景
ゲーム市場は、VRやeスポーツといった新たな“エンタテイメント”の隆盛により、過渡期を迎えています。
そんな中、ゲームエイジ総研は、現在の「ゲーマーとは?」をテーマに、ゲーマーのライフスタイルを掘り下げる分析をかねてより実施してきました。
インドア派が多く運動しないというイメージを持たれがちなゲーマーですが、実際に運動をしているか否かは明らかではありません。
そこで、ゲームエイジ総研はゲーマーに対し日頃、運動やスポーツをしているかを調査を行いしました。
ゲーマーは「意外とスポーツに前向き」という結果に
今回の調査は
・対象:全国15〜59歳の男女で、何らかのゲームをプレイしている人
・サンプル数:2,756人
・実施期間:2023年3月
・方法:インターネット調査
という形で行われました。
調査内容と調査結果は以下の通りです。
①日頃から運動やスポーツをしているか?
はじめにゲーマーが現在どの程度運動をしているかという項目について。
「運動・スポーツをするつもりはない」と回答したゲーマーは30.6%
「日頃、何らかの運動・スポーツをしている」と回答したゲーマーは28.4%
であり、運動・スポーツをしない派、している派は拮抗していることがわかります。
また、「運動やスポーツをしたいとは思うが、していない」と答えたゲーマーも41.0%となっており、インドアなイメージのゲーマーですが、運動・スポーツをポジティブに考えている人が多いことがわかります。
②どのような状況で運動・スポーツをしているか?
次に、最初のアンケートで「運動・スポーツをしている」と回答した人に、どのような状況で運動・スポーツをしているかという質問を行いました。
「屋外での運動・スポーツ」と回答したゲーマーは54.3%と半数を越える結果となっています。
また、「自宅内での運動・スポーツ」と回答した人が3割を超える一方、「ジムを利用」と回答したのは2割以下となりました。
コロナ禍で自宅で過ごす時間が増えたこともあってか、ジムには通わず自宅で手軽に運動している人が多く見られます。
運動系のゲームは多数登場していますが、意外にも「ゲームを使った運動・スポーツ」と答えたのは4.6%と少ない割合でした。
③どのような運動・スポーツをしているか?
具体的にどのような運動・スポーツをしているかという項目では、「筋トレ」が最も多く17.8%、次いで「ウォーキング」が16.2%でした。
「筋トレ」をしている理由としては、健康維持や体型維持、ダイエットなどの理由を挙げるゲーマーが多く、中には
「筋力をつけていたほうが、腰痛予防となるから」(女性/20代)
「加齢による体力の低下を軽減するため」(男性/40代)
など、予防を目的に行っている意見も見られたとのことです。
また、次いで多かった「ウォーキング」をしている理由では、
「一人で気軽に楽しめるから」(男性/30代)
「手軽にできるから」(女性/30代)
などのように、道具などの準備も殆ど必要なく、マイペースでできることをメリットと感じている意見が多く見られました。
その他、少数ではありますが、チューブエクササイズやトランポリンなどを行っているという個性的な回答も見られました。
また、ゲームを使って運動やスポーツをしているゲーマーからは、
「楽しみながらできるから」(女性/20代)
「気軽に体を動かせるから」(女性/20代)
という意見が見られ、ゲームを通じて運動をする利点を感じているようです。
まとめ
ゲーマーに運動やスポーツに関する意識調査が行われました。
インドアな印象が強いゲーマーですが、約3割のゲーマーが運動・スポーツをしており、約4割のゲーマーが関心を抱いていることがわかっています。
自分なりの目的を持って、無理のないように楽しみながら運動・スポーツをしている前向きなゲーマーが多いという傾向が見られるようです。
レポートでは、ゲーム同様、自分にとって気軽に楽しみながら行える運動・スポーツを見つけられたら、さらにゲーマーの運動・スポーツ人口は増加するのではないかと指摘されています。