
ゲームエイジ総研は2021年7月29日(木)、昨今話題になっているワード「メタバース」について、ゲーマー達がどれだけ認知しているのかを調査し、その結果を公開しました。
ゲームエイジ総研が「メタバース」とゲーマーについて調査
ゲームライフについて様々な調査を行っているゲームエイジ総研が今回、昨今ネットなどでも話題になっている「メタバース」というワードについて、どれくらいのゲーマー達が認知しているか、また体験しているかについてを調査し、その結果を公開しています。
「メタバース」とは、ニール・スティーブンソン氏のSF小説"スノウ・クラッシュ"の作中で登場する造語で、一般的には
「インターネット上に存在する仮想空間」
という意味で使われています。
今現在では多くのユーザーを集めている「VRChat」という海外発のメタバースがメジャーとなっており、国内ではバーチャルSNS「cluster(クラスター)」などがリリースされています。
これらはVR空間内で物理的な位置・場所などの壁を越え、各々が自分の好きなアバターを身にまとって交流できるものになっており、オンラインゲームなどを通じて仮想空間での交流を経験しているゲーマーも多く存在しています。
今回の調査は、全国の10~50代の何らかのゲームをプレイしている男女・3032人を対象に、今年7月の間でインターネット調査により実施されています。
「メタバース」を知っているゲーマーは全体の4.6%
調査ではまず、対象のゲーマー達に"「メタバース」というワードを聞いたことがあるか?"と尋ねており、全体の4.6%のゲーマーが"聞いたことがある"と回答しています。
このワードはまだ新しい概念であるため、ほとんどのゲーマーにとってまだ馴染みがないものであるという現状が浮かび上がっています。
オンラインゲームなどを通じて仮想空間での交流経験が多いであろうゲーマーもいる一方で、まだ「メタバース」というワード自体が浸透していないということがここから分かります。
認知・体験をしているゲーマーはまだまだ少ない
ワードを聞いたことがあると答えたゲーマーの中で、「メタバースを説明できる」と答えたゲーマーは33.6%に留まっており、まだまだ大半のゲーマー達が熟知しているとは言い難い現状が浮かび上がっています。
また「なんらかのメタバースを体験したことがある」と答えたゲーマーは20.7%となっており、ゲーマー全体から見ると認知度は非常に低いものの、認知しているゲーマーの1/5は「メタバース」がどんなものかを説明でき、自身も体験しているということが分かっています。
ゲーマーたちは最新技術に対する感度が高く、オンラインゲームなど仮想空間で他のプレーヤーと交流した経験も多く持っているため、もっと認知が進めば「メタバース」との親和性がより高くなることが期待できそうな結果になっています。
※ゲームエイジ総研調べ
まとめ
ここ数年で急激に成長してきたVR空間。
そんな中で「メタバース」は話題になっているものの、まだ一部の人しか知らない、触れたことがない、という新しい概念です。
普段オンラインゲームで他プレイヤーと交流しているゲーマーたちの中でも認知が進んできているようです。
ゲームがeスポーツというワードで認知されてきたように、「メタバース」もまた多くの人に広まっていくことでしょう。