ICTとeスポーツの活用で地域貢献へ!NTTら6社が共同でNTTe-Sportsを設立

NTT西日本は2020年1月21日(火)、同社を含む6社の共同出資で新会社「株式会社NTTe-Sports」を2020年1月31日に設立予定であることを発表しました。

株式会社NTTe-Sportsとは

今月31日に新たに立ち上げられる「株式会社NTTe-Sports」は、eスポーツ分野におけるサービスの運営を主な事業とする新会社です。

・東日本電信電話株式会社(NTT東日本)

・株式会社NTTアド

・西日本電信電話株式会社(NTT西日本)

・NTTアーバンソリューションズ株式会社

・スカパーJSAT株式会社

・株式会社タイトー

の計6社が共同出資しており、東京・新宿に本社が置かれます。

ICTと各分野の力で次世代eスポーツの活性化へ

近年eスポーツ市場は世界的にも急速な拡大傾向にあり、2019年の茨城国体では文化プログラムに採用されたほか、自治体などによるeスポーツのイベント誘致や主催も増加しているのが現状です。

NTT東日本によると、同社はこれまで高品質で安定した通信ネットワークやICT技術を軸にしてNTTアドと連携することで、eスポーツ施設やイベントにおけるICTソリューションの提供やイベントの企画運営支援を行ってきましたが、その過程で、eスポーツを通じた「新たなつながりや体験」の創出・新しい文化や社会の創造・地域活性への貢献を果たすための、より効率的な事業対応を進める必要性を実感したということです。

今回の新会社設立はこうした背景を踏まえて行われるもので、ICTの力と連携各社の力を掛け合わせることにより次世代eスポーツのトータルソリューションの提供や、コミュニティの推進・地域社会と経済活性への貢献をすすめていくことを目的としています。

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eスポーツを円滑にするための事業

NTTe-Sports社ではeスポーツを円滑に行うための、

・eスポーツにおけるICTを活用した設備の構築・運用

・サポート(教育)事業

・プラットフォーム運営

・イベントソリューションおよび街の活性化コンサル

といった、高品質で安定した通信ネットワークやICT技術を軸にした事業が計画されています。

施設構築・運営

コミュニティやプロ選手などの誘致で施設収益を確保するとともに、地域拠点とつなぐことで低コストかつ付加価値の高いイベントのサポートが提供されます。

まずは今年7月に、東京・千代田区の"秋葉原UDX"の4Fへ未来技術を活用した先進的なeスポーツ施設の開設が予定されています。

サポート(教育)

遠隔コーチングやバイタルデータ分析などの新たな付加価値を拡充することで、

人材教育サポートや動画コンテンツ等の配信サービスの運用

プロチーム、学校、福祉施設向け講座などの教育カリキュラム

が提供されます。

プラットフォーム

eスポーツの総合プラットフォームを構築することで、

イベント運営効率化やマッチング

動画コンテンツ配信

などのサービスが提供されていく予定です。

イベントソリューション

イベントの高付加価値化(遠隔実況、AI解説等)による先進的なエンターテイメントショーケースの提供が予定されており、これによって各地を盛り上げるリーグの立ち上げを目指しています。

街の活性化コンサル

産業・観光・コミュニティ・教育・医療・福祉などの各分野で、eスポーツを活用した街の活性化に向けたコンサルティングの実施が予定されています。

同社は、これによって自治体などと連携した地域活性化に貢献していくということです。

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eスポーツ大会の開催や教育機関への浸透も

NTTe-Sportsはイベントソリューション事業の一手として、国内最大級のアーケード版eスポーツ大会「闘神祭2020 -World Championship of ARCADE-」をタイトーとの共同で開催を予定しています。

同社によると、競技進行や会場に必須となるICTソリューションを提供しつつ、スカパーJSATのコンテンツ制作や映像配信に関するノウハウや資産を活用することで、エンターテイメント性や配信面の強化・海外展開拡大を見据えた企画運営に協力していくということです。

またサポート(教育)事業では、株式会社サードウェーブと連携することで教育機関に対するeスポーツの浸透を推進することが計画されています。

具体的にはサードウェーブの提供する「eスポーツ部発足支援プログラム」の提供拡大を図っていくことで、競技指導者が不在でも学生の成長を支援できるようなICTを活用した指導サポートが提供される予定です。

新会社の概要と連携各社の役割

会社名:株式会社NTTe-Sports

本社所在地: 東京都新宿区西新宿3-19-2 NTT東日本初台ビル社屋内

資本金:3.0億円(資本準備金3.0億円)

株主:NTT東日本、NTTアド、NTT西日本、NTTアーバンソリューションズ、スカパーJSAT、タイトー
設立年月日:2020年1月31日(予定)

<事業内容>

eスポーツ関連設備の構築・運用等、人材教育サポートや動画コンテンツ等の配信サービスの運用等、イベントソリューション等の提供、自治体等と連携した地域活性化事業

<各株主の主な役割>

NTT東日本、NTT西日本

ICT技術(高速大容量のネットワーク・ローカル5G 等)や局舎スペースの活用、地域密着型の営業体制 等

NTTアド

ブランディング・広告、協賛営業・イベント企画支援 等

NTTアーバンソリューションズ

街づくり支援・不動産アセットの活用 等

スカパーJSAT

映像配信・コンテンツ制作、保有する通信衛星を活用した海外配信、メディア連携 等

タイトー

大規模大会の企画・運営、街の活性化のためのエンタメコンテンツの提供、施設管理・運営 等

まとめ

2020年1月31日に、eスポーツ分野に特化した新会社「株式会社NTTe-Sports」が設立されます。

この会社はNTTなど6社の共同出資により設立されるもので、高品質で安定した通信ネットワークやICT技術を軸にした、様々なeスポーツ事業が計画されています。

その一環として、アーケードゲーム大会「闘神祭2020 -World Championship of ARCADE-」の共催や、高校などの教育機関へのeスポーツ浸透を目指したサービスの提供が予定されています。

昨年に引き続き益々の盛り上がりを見せていくeスポーツ界ですが、ゆくゆくは五輪の種目に入ったりもするのでしょうか。

様々な分野の企業が参入してくることによって、それも実現するような気がします。

ソース:「株式会社NTTe-Sports」プレスリリース[PR TIMES]