
日本でも大流行しているeスポーツ!
法整備も進んで、これからどんどん高額賞金の大会が開催されそうです。
そんな中でどんなゲームタイトルに賞金が出ているのか、どんな日本人が賞金を獲得しているのでしょうか。
世界・日本のeスポーツ大会の賞金と、日本人のプロゲーマーの賞金獲得額をそれぞれランキング形式でご紹介します!
またこれからeスポーツの大会に出てみたいんだけど…。という人に向けて、「まとめ」の部分でeスポーツプレイヤーになるために必要な要素を解説します。
目次
世界のeスポーツ大会賞金ランキング
世界のeスポーツ大会の賞金ランキングを紹介します。
世界ではeスポーツは大流行の興行として成り立っており、1回の大会で数億円が動いています。
データの方は、Esports Earningsというeスポーツのデータを収集している海外のサイトを引用しています。
ゲームタイトル横の金額は、全ての国際大会の賞金を合算したものです。
引用元:ESPORTS EARNINGS"Top Games Awarding Prize Money"
1位:Dota2 $284,382,006.29-(約365億6,900万円)
ユーザー数 | 1億人(steamspy調べ) |
主要大会 | The International 2019 Dota2 Championships |
ジャンル | MOBA |
リリース年 | 2013年 |
開発元 | Valve |
対応機種 | PC(Windows、Linux) |
価格 | 基本プレイ無料 |
総合賞金ランキング1位はDota2です。
Dota2は、Valve社が運営しているゲームで、MOBAの元祖とも言われています。
MOBAというゲームジャンルは、5対5のチーム戦で敵の本陣を破壊したほうが勝ち、という競技性・戦略性の高いものです。
2019年に行われた「The International 2019 Dota2 Championships」では、賞金が$34,330,069.00(約37億円)でした。
世界でも類を見ない賞金規模を誇る大会が開催されるゲームでもあります。
なぜこのような賞金規模になっているかというと、Dota2の課金システムと賞金を捻出する場所にあります。
Dota2はバトルパスと言われる、バトルすればするほど得られる報酬が大きくなるチケットの売り上げの25%を大会の賞金にしています。
更にバトルパスにはストレッチゴールが採用されており、売り上げが伸びれば伸びるほど購入者が貰えるゲーム内アイテムが豪華になっていきます。
そのため各プレイヤーはこぞってバトルパスを購入し、賞金規模が膨れ上がっていく、というわけです。
2位:CS:GO $133,377,039.73(約171億5,000万円)
ユーザー数 | 1億人(steamspy調べ) |
主要大会 | WESG(World Electronic Sports Games CS:GO) |
ジャンル | FPS |
リリース年 | 2012年 |
開発元 | Valve |
対応機種 | PC(Windows,MacOS)/PS3/Xbox360 |
価格 | 1,520円 |
CS:GOは有名FPS「カウンターストライク」シリーズの最新作です。
1つのマップに攻守で分かれて、相手を全滅させるもしくは目標を攻め切る/守り切れば勝ちというルールです。
最もシンプルで分かりやすいFPSと言っていい作品ですが、難易度と競技性の高さが随一!
その理由はキャラ独自の能力やスキルが無く、単純にプレイヤー同士の撃ち合い技術と戦術で勝敗が決まるからです。
FPSを知らなくても、スーパープレイに魅了されること間違いなし!
銃やナイフの見た目を変えるスキンを通貨に使って、Steam内でチームの勝敗を予想するギャンブルを行うことが出来ます。
スキンは実際の通貨でも購入することができ、希少性の高いスキンは高額で取引されています。
3位:Fortnite $118,840,316.05(約152億8200万円)
ユーザー数 | 1億2,500万人(公式発表) |
主要大会 | Fortnite World Cup |
ジャンル | TPS/バトルロイヤル |
リリース年 | 2017年 |
開発元 | Epic Games |
対応機種 | PC/PS4/Xbox one/Nintendo Switch/iOS/Android |
価格 | 基本プレイ無料 |
フォートナイトは、EpicGames社が提供しているバトルロイヤルゲームです。
1つのマップに100人が同時に落ち立ち、最後の1人もしくは最後の1チームになったら勝利というルールです。
これだけならPUBGや荒野行動と一緒ですが、特異的なのが「建築」を行えること。
これによって敵より有利な位置を取ったり、突然の攻撃を防いだりすることが出来ます。
非常に高い戦略性と操作性・判断力が求められるゲームでもあります。
世界でも大流行しており、賞金規模が億を超える大会がいくつも開催されています。
フォートナイトの世界大会で優勝した16歳の少年が、賞金300万ドル(約3億2,600万円)を手にしたことで話題になりました。
繰り広げられる建築バトルと読み合いは、初心者の人でも手に汗握る臨場感と緊張感があり、観戦だけでも十分楽しむことが出来ます。
4位:League of Legends $92,645,340.55(約119億1,300万円)
ユーザー数 | 1億人(公式発表) |
主要大会 | World Championship(世界大会)、League of Legends Japan League(日本大会) |
ジャンル | MOBA |
リリース年 | 2009年 |
開発元 | Riot Games |
対応機種 | PC(Windows,MacOS) |
価格 | 基本プレイ無料 |
League of Legends(LoL)は、ライアットゲームズが運営しているMOBAのゲームです。
Dota2同様に戦略性の高いゲームシステムですが、Dota2とLoLではシステムが若干異なっています。
LoLの方が初心者の方は楽しみやすいと思います。
世界にプレイヤー人口が非常に多く、その分大会が開催されたときの賞金も大きくなります。
賞金が645万ドル(約6億9,500万円)にもなった「League of Legends 2018 World Championship」では、プロチーム「DetonationN FocusMe」が日本代表として出場!
日本限定のLJLというプロリーグや、学生向けの「League U」などもあり、日本からでも十分に参入するチャンスがあるゲームタイトルです。
5位:Arena of Valor $48,953,153.52(約35億4,500万円)
ユーザー数 | 約1,100万人 |
主要大会 | Honor of Kings World Champion Cup |
ジャンル | MOBA |
リリース年 | 2015年 |
開発元 | TiMi Studios |
対応機種 | Android,iOS,Nintendo Switch |
価格 | 基本プレイ無料 |
「Arena of Valor」は「CoD モバイル」も手掛けている「TiMi Studios」が開発し、テンセントゲームズが配信しているMOBAです。
日本では「伝説対決-Arena of Valor-」とも呼ばれています。
「Arena of Valor」はモバイル向けの3D MOBAです。
平均で12~18分程度の対戦試合で、プレイヤーはマップ上の敵タレットを破壊し、敵のコアを破壊することで勝利となります。
ゲームモードは3種類あり、グランドバトル(ランク試合)の5v5が最も人気があります。
近年、eスポーツとしても活発になってきており、2021年に開催された「Honor of Kings World Champion Cup 2021」では、$7,728,000.00(約9億円)もの賞金が出ています。
日本国内のeスポーツ大会賞金ランキング
ここからは、日本国内で開催されたeスポーツ大会の賞金ランキングをご紹介します。
ここ最近法改正されたとはいえ、高額賞金の大会は中々開催されづらい現状があります。
そんな中でも、1,000万円を超える大会は開催されています!
ランキングは、ネットで公開されている情報に基づいて作成しています。
ソースにはニュース記事やフォーラム記事、ライブレポート、インタビュー、信用できるデータベースなどが含まれます。
1位:PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE SEASON 2(総額3億円)
「PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE SEASON 2」の賞金総額が3億円と発表されています。
PUBG MOBILEはPCなどで人気のオンラインバトルロワイヤルTPS「PUBG」のモバイル(スマホ)ゲームです。
現地で武器を調達し、一人もしくはチームで最後の一人になるまで戦うTPSゲームです。
PC版が高い人気を集めていたこともあり、スマホ版でも高い人気を集めています。
「PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE SEASON 1」は、
- 年間2フェーズ制
- 年間合計:100試合
の試合構成で行われます。
2位:Shadowverse World Grand Prix 2021 $1,310,000.00(約2億8,000万円)
シャドウバースはサイゲームスが提供する人気のカードゲームです。
かわいらしいカードデザインと戦略的なゲーム設計が魅力です。
2021年に開催された「Shadowverse World Grand Prix 2021」では過去最高の賞金総額2億8000万円をかけて熾烈なバトルが栗火遂げられました。
日本人プレイヤーのkakip選手が優勝しており、その際に優勝賞金1億5,000万円を手にしました。
3位:Apex Legends Global Series1 $1,820,000.00(約1億8000万円)
「Apex Legends Global Series1」は、日本を含む60カ国のPC版プレイヤーによるApexの世界大会です。
Apex LegendsはPCやPS4などでプレイ可能なバトルロワイヤルFPSです。
3人1チーム制で、最後の1チームになるまで戦います。
日本国内だけでなく、世界各国のプレイヤーが参加するApexの一大大会でしょう。
4位:MONSTER STRIKE GRANDPRIX 2019 1億円
国内のeスポーツ賞金ランキング4位の大会は、モンストのGrand Prix 2019です。
7月13日から14日に幕張メッセで開催された「Grand Prix 2019」は、モンストグランプリ史上最高額の総額1億円でした。
4人1チーム制で行われ、タイムアタックRoundとバトルRoundの2つで勝敗を競うルールです。
大会はどんどんススムンガチームが優勝し、優勝賞金の4,000万円とTOYOTA車、スマートフォンなどを手に入れました。
普段のモンストとは違い、ゲーム自体に競技性が生まれていて、非常に面白いと思います。
5位:荒野行動 Championship-元年の戦い 2,500万円
日本のeスポーツ大会賞金ランキング第5位は、荒野行動Championshipです。
荒野行動は、1つのマップに同時に100人が降り立ち、最終的に生き残った1人もしくは1チームが勝利する、TPS/バトロワに含まれるゲームです。
荒野行動の初となる今回は、全国オンライン予選・オンライン選抜戦・西日本王者決定戦・東日本王者決定戦・荒野王者決定戦の5部で構成されました。
総勢50万人以上の頂点を決めた王者決定戦は、8月12日に東京は高田馬場で行われました。
優勝したちーむえーけーは、優勝賞金1,000万円を手に入れました。
ただ大会に関してチーミングなどの不正行為が発覚しており、eスポーツ大会としては問題の残る内容でした。
e-sports plusではこの大会を実際に取材しているので、その取材記事も是非チェックしてみて下さい。
日本人eスポーツプロプレイヤーの獲得賞金ランキング
ここからは、日本人eスポーツプレイヤーの大会獲得賞金の合計を、ランキング形式で紹介していきます。
1位:kakip $1,228,551.54(1億5000万円)
画像引用:シャドウバース公式サイト
日本のeスポーツ獲得賞金ランキング1位は、kakip選手です。
2021年に開催された「Shadowverse World Grand Prix 2021」に見事優勝を収め、シャドバの大会の中でも最高賞金の1億5000万円を手にしました。
現在はG×Gに所属し、プロゲーマーとして活動しています。
海老原さんのユーザー大会R、Ncで優勝! pic.twitter.com/tzqv2RUwOL
— かきp/G×G(柿沼秀真) (@pkaki_sv) March 31, 2022
2位:ふぇぐ $1,003,000.00(約1億800万円)
日本のeスポーツ獲得賞金ランキング2位は、ふぇぐ選手です。
1位のkakip選手と同じくシャドウバースの大会に優勝し、見事高額賞金を手にしました。
年齢は非公開ですが、優勝当時は大学生の年齢にぐらいだったと思われます。この年齢で1億円を手に出来るのは、夢がありますね。
この他にも2017年のシャドバの大会にも出場しており、2つの大会でこれだけの金額を手にしています。
kakip選手が優勝するまでは、ふぇぐ選手がランキング1位でした。
Shadowverse World Grand Prix 2018優勝しました!
応援してくれたファンの皆さん、よしもとlibalentのメンバー、調整に付き合ってくれた仲間など沢山の人達に支えられてここまで行くことができました!!
シャドウバースには夢ありすぎる!!!!! pic.twitter.com/MV54jygXdI— ふぇぐ (@feeeeeeeeeg) December 17, 2018
3位:ときど $505,049.35(約5,200万円)
画像引用:Twitter(@tokidoki77)
第3位は東大卒プロゲーマーとして有名なときど選手!
現在33歳で、21歳のころからeスポーツで賞金を稼ぎはじめ、現時点で総額約5,200万円を手にしています。
現在主にプレイしているゲームはストリートファイターⅤです。その他King of Fightersや鉄拳6、ブレイブルーなど2D3D問わない格闘ゲームをプレイするプレイヤーです。
国際大会に多くの正体を受けるだけでなく、様々な大会で優勝を達成しています。
I got invitation for @ELEAGUETV Street Fighter Invitational! アメリカの大会 e-leagueに参加いたします😼 #ELEAGUESFV pic.twitter.com/6h2pdZV5to
— Tokido / ときど (@tokidoki77) April 12, 2018
4位:ねぎま $409,517.18(5000万円)
賞金ランキング第4位はねぎま選手!
1位のkakip選手と同じ「Shadowverse World Grand Prix 2021」にて準優勝!
賞金5000万円を獲得しました。
「Shadowverse World Grand Prix 2021」は過去最高の賞金額だっただけに、優勝者と準優勝者二人が国内ランキングにランクイン!
Shadowverse WGP 2021 準優勝
青春しゃくまんどる
って言いたかったああああああああ pic.twitter.com/TgtPPSNMlF— ねぎま (@leek2060) December 19, 2021
5位: glory $370,751.00(約4,700万円)
画像引用:Twitter
第5位は、glory選手!
glory選手は、デジタルカードゲーム(DCG)である、「Hearthstone」のプロゲーマーです。
「HearthStone」は世界的にも人気高いDCGで、glory選手は、ハースストーン世界選手権2020にて見事チャンピオンに輝いています。
ハースストーンの大会に日本人選手が出場したのは、5年ぶりということもあり、チャンピオンに輝いた際は界隈を賑やかせました。
これからの活躍に目が話せない期待の星です。
今年はHSで勝てたから最高の1年だった
やはり鍛錬が板— glory (@glory__HS) December 31, 2020
まとめ
世界のeスポーツ大会は、数億円規模が動く夢のある大会です。
世界のeスポーツ大会と、日本のeスポーツ大会には大きな賞金規模の差があります。
法律の問題が強く関係しており、最近ではeスポーツの優勝賞金が受け取れなかった、という事件も起こりました。
法整備を急がない限り、中々日本ではeスポーツは流行していかないと思います。
また、世界で賞金規模の大きいゲームタイトルはMOBAなのですが、日本ではあまり流行していません。
MOBAがもっと大流行すればいいな、と個人的には思っています。