2023年12月21日、GfK Japanは、ゲーミングパソコンを所有するユーザーを対象に購入や使用実態に関するインターネット調査を実施し、その結果の一部を発表しました。
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ゲーミングパソコンの入手方法はBTOが4割に
1年以内にゲーミングパソコンでSteamなどダウンロードするタイプのゲームで遊んだユーザーに対して、所有しているパソコンの入手方法を聞いたところ
「既製品の購入」:27%
「カスタムして購入(BTO)」:40%
「パーツからの組み上げ」:25%
となっています(図1)。
購入価格(パーツから組み上げた場合はその総額)と予算との比較では、ユーザー全体の75%が予算並みで購入しているものの、BTOのゲーミングパソコンやパーツからの組み上げは、予算より上での購入になった割合が全体より高くなりました(図2)。
これは求めるスペックを実現するためパーツをカスタマイズしている分、高額になったためと考えられます。
特にBTOパソコンは購入価格が高く、20万円以上での購入が半数を占めています。
ゲーマーの半数がゲーミングマウスを所有
ゲーミングパソコンの周辺機器の所有状況では、「ゲーミングマウス」が最も所有率が高く、過半数のユーザーが持っていることが判明しました(図3)。
次いで「ゲーミングモニター」「ゲーミングキーボード」も多く、半数近くのユーザーが所有している状態となっています。
また、2023年にゲーミングパソコンを購入したユーザーと2019年以前に購入したユーザーを比較すると、いずれの周辺機器においても2023年購入者のほうが10%ポイント以上所有率が高いという結果となりました。
直近の購入者は周辺機器も含めて快適にゲームを楽しむ環境を整える傾向にあると言える。
YouTubeの専門チャンネルが情報源として重要度増す
2023年の購入者において、普段ゲーミングパソコンやパーツに関する情報を得る場所として最も多かったのは「パソコン情報サイト(50%)」、次いで「ブランド公式ホームページ(34%)」でした(図4)。
この結果自体は2019年以前の購入者の結果と比較して大きな変動はありませんが、3番目、4番目に回答が多かった「YouTubeのテックチャンネル/ゲームチャンネル」は、2019年以前の結果から10%ポイント以上増加しています。
「SNSでの口コミ」も同8%ポイント増加しており、従来の専門情報サイトやブランドHPだけではなく、YouTubeなどの動画共有サービスやSNSといった多くの情報源を活用し情報を得ているゲーマーが増えているようです。
TOP10以下の中では、特に「プロゲーマーの紹介・利用・協賛など」の回答率が大幅に上昇しました(2019年以前購入者5%→2023年購入者16%)。
この1年の間に「オンラインゲーム大会を観戦した」ユーザーは2割に上っており、ゲームの大会やイベント、eスポーツの世界大会などもユーザーにとっての重要な情報源になっていることがわかります。
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「ゲーミングPCユーザー調査」の概要
調査期間:2023年11月22日~11月27日
調査対象:ゲーミングパソコンを購入、あるいはパーツからの組み上げを行い、かつ
①1年以内にパソコンでゲーム(プリインストールゲーム、ブラウザゲームを除く)をしたユーザー 1,860名
②デザインや動画編集などゲーム用途以外を主目的としているユーザー 245名
調査方法:インターネット調査
回答者属性:性、年代、居住都道府県、他
調査内容:ゲーミングPCのブランド、主要スペック、購入価格、タッチポイント、重視点、購入店舗、ゲーミング用周辺機器の所有状況、よく遊ぶゲームの種類、ゲーム時間、大会への参加状況、他
まとめ
2023年のゲーミングパソコン所有者を対象とした調査では、カスタム製品やBTO(Build-To-Order)の購入者が増加していて、周辺機器の所有率も上がっていることが示されました。
ゴルファーや釣りの愛好家が最高の道具を追求するように、ゲーマーも自分にとって最高なプレイ環境を整える傾向が見て取れるのではないでしょうか。
ただ、ゲーマーはより多くの情報をYouTubeやSNSから得ており、プロゲーマーやeスポーツのイベントも重要な情報源となっていることも浮かび上がっています。
そのため、将来的にはスポーツギアのように、より競技に特化したものとプロプレイヤーやチームとのタイアップ商品とに嗜好が分かれてくるかもしれません。
この先ゲーマーの購買行動がどうなっていくのか注目ですね。
ソース:プレスリリース[@Preass]