今話題のライブ配信サイト「Mildom(ミルダム)」。
他のライブ配信サービスと違い、配信時間ごとに報酬をもらうことができるため、
「Mildomを使って自分もゲーム配信してみようかな」
と気になっているゲーマーも多いのではないでしょうか。
そこでここでは、Mildomのサービス内容から配信方法まで、ミルダムについて詳しく紹介します。
目次
Mildom(ミルダム)とは?
Mildomはゲームを中心としたライブ配信プラットフォームです。
月間のアクティブユーザー数が1億5000万人を超える中国のライブ配信サイトの最大手「DouYu」が、三井物産の協力を得て2019年9月にスタートしました。
そのため、DouYuの日本版サイトと位置付けられており、
・高画質・低遅延の配信ができる
・「投げ銭」で配信者を応援できる
というDouYuのシステムも引き継がれています。
また、TwitterやLINE、Facebookといった主要なSNSと連携することで簡単にアカウントを作ることができます。
Mildomは比較的新しいライブ配信サイトですが、サービス開始から3週間で配信者が5000人を超えたり、有名ゲーム実況YouTuberが続々と参加を表明するなどして、一気に注目を集めています。
配信1時間ごとにお金が貰える?!
Mildomの最大の特徴は配信すれば報酬がもらえるという点です。
YouTubeのような従来の配信プラットフォームだと収益化するまでにかなりの時間と労力が必要となります。
しかし、Mildomでは配信1時間ごとに500円の報酬という固定報酬システムを採用していることから、初心者でもすぐに収益化できます。
最近では収益化のハードルが上がっている
ただ、最近では配信者が増えたことと、プラットフォームのクオリティを維持するために、報酬を得るための審査が厳しくなっています。
Mildom側が重視しているのではないかと思われるのが
・動画投稿経験の有無
・ライブ配信経験の有無
といった実績です。
他サイトで配信実績がない場合、Mildomで配信を続けて実績を積んでいくのが良いでしょう。
また、審査をパスしても配信者にランクがつけられ、ランキングに応じて報酬額も変動していくようです。
そのため、最近では収益化のハードルが他のサイトと同じくらいに上がっていて、Mildomにメリットが感じられなくなったという人もいます。
Mildomの配信で必要なもの
Mildomで配信を行うには、
- Mildomアカウント
- Mildomアプリ(スマホ)
- ゲーム機
- (スマホ、PC、PS4、スイッチなど)
- キャプチャーボード
- キャプチャーソフト(OBS)
などが必要となります。
配信を行うゲーム機によって必要なものは異なりますが、Mildomアカウントは共通して必ず必要になるので、Mildomで配信を行う際は、まずはMildomアカウントを作成しましょう。
Mildomアカウントの作り方
Mildomアカウントは
- LINE
といった各種アカウントと連携することで作成できます。
普段使っているSNSアカウントと連携させたくない人は、Mildom(配信)用の別アカウントを作成して連携すれば良いでしょう。
Mildomのアカウント連携の流れ
①Mildomのホーム画面で「ログイン」をクリック。
②連携させるSNSを選びます。
(今回はTwitterアカウントと連携)
③連携の許可を求められるので、問題なければ許可する。
④Mildomアカウント作成完了!
以上でMildomアカウントの作成完了です。
あとは通常のSNSなどのように、アイコンや自己紹介などを自由に設定しましょう。
Mildomで配信するやり方
Mildomでの配信は、
- PCゲーム
- スマホゲーム
- 家庭用ゲーム(PS4・Nintendo Switch)
によって、それぞれ配信方法が異なります。
各機器ごとの配信方法を簡単に紹介します。
それぞれの配信方法を公式サイトのマニュアルをもとにまとめました。
PCゲームをMildomで配信する場合
PCからMildomの配信を行う場合は、
- Mildomアカウント
- PC
- キャプチャーソフト
が必要です。
大まかな流れとしては、キャプチャーソフトを利用して、PCゲームのプレイ画面をMildomで配信する感じです。
今回はMildomの公式マニュアルでも紹介されている「OBS」を使ったやり方を紹介します。
1.Mildomで配信情報を設定する
まずはMildomで配信情報を設定します。
Mildomにログインし、ホーム画面の「マイページ・配信設定」をクリックします。
表示される設定画面で
- ルームタイトル
- 配信するゲームタイトル
- サムネ画像
などをそれぞれ設定します。
2.URLとストリームキーをOBSへコピペする
次に、OBSを起動し、「設定」をクリックします。
表示された設定画面から、「配信」を選びます。
「配信」を選ぶと
- サービス
- サーバー
- ストリームキー
の3つの入力項目が表示されるので、
サービス:カスタム
と設定し、
- サーバー
- ストリームキー
はそれぞれ、Mildomの配信設定で表示されている
- URL
- ストリームキー
をコピーして、貼り付けます。
3.OBSにPCゲーム画面を表示させる
次はOBSにPCゲームの映像を表示させます。
OBS下の「ソース」から「ウィンドウキャプチャ」を選びます。
※先にゲームを起動しておかないと、ゲーム画面は表示されません。
特に問題がなければ、ゲーム画面がOBSに表示されます。
「ウィンドウキャプチャ」でうまく表示されない場合は、「画面キャプチャ」を試してみてください。
4.OBSで配信設定を行う
OBSの「配信」から「詳細設定」を開きます。
「詳細設定」で
「プロセス優先度」を「高」
「遅延配信」の項目で「有効にする」のチェックを外す
と設定しておきましょう。
次に映像設定です。
「詳細設定」の上にある「映像」にて、
横画面のゲームの場合:解像度を「1280 × 720」
縦画面のゲームの場合:解像度を「720 × 1280」
「縮小フィルタ」を「バイキュービック」
と設定しましょう。
合わせて、出力設定も行います。
「出力」にて
- 「主力モード」を「詳細」
- 「音声トラック」で「1」を選択
- 「エンコーダ」で「x264」
- 「レート制御」を「CBR」
- 「特定バッファサイズを使用」のチェックを外す
- 「キーフレーム感覚」を「2」
- 「プロファイル」を「high」
- 「チューン」を「zerolatency」
と設定します。
「CPU使用のプリセット」はネット環境に合わせて設定しましょう。
配信ゲームごとの設定
Mildomでは配信ゲームごとに
- 「ビットレート」
- 「FPS共通値」
に関して推奨設定があるので、配信するゲームにあわせて推奨値に設定しておきましょう。
Fortnite
ネット環境に合わせて次の二つから選択
①ビットレート:5,000Kbps / FPS共通値:60
②ビットレート:4,000Kbps / FPS共通値:30
Apex Legends
ネット環境に合わせて次の二つから選択
①ビットレート:6,000Kbps / FPS共通値:60
②ビットレート:5,000Kbps / FPS共通値:60
③ビットレート:4,000Kbps / FPS共通値:30
PUBG
ネット環境に合わせて次の二つから選択
①ビットレート:5,000Kbps / FPS共通値:60
②ビットレート:4,000Kbps / FPS共通値:30
Ovrewatch
ネット環境に合わせて次の二つから選択
①ビットレート: / FPS共通値:
②ビットレート: / FPS共通値:
その他のゲーム
ビットレート:2500Kbps / FPS共通値:30
5.配信開始!
設定がすべて完了したらあとは配信を始めるだけです。
右下の「配信開始」ボタンを押せばゲーム配信がスタートします。
配信を終了させる場合はOBSの「配信終了」ボタンをクリックして終了です。
スマホで配信する場合
スマホで配信する場合、
- Mildomアカウント
- Mildomアプリ
が必要です。
また、iPhoneとAndroidとでそれぞれ配信方法が異なります。
iPhoneの場合
iPhoneでの配信方法を順を追って紹介します。
1.コントロールセンターに「画面収録」を追加する
まずiPhoneのコントロールセンターに「画面収録」を追加します。
iPhoneの「設定」アプリから「コントロールセンター」を選択し、「コントロールをカスタマイズ」から「コントロールを追加」に移り、「画面収録」を追加します。
2.Mildomアプリの設定
次にMildomアプリの設定を行います。
Mildomのアプリを起動し、Mildomにログインします。
ログイン後、ホーム画面下中央にあるボタンをタップし、
- タイトル
- 配信ゲーム
- 画質
を設定します。
Mildomでは「720P-3M」の画質を推奨しています。
設定が済んだら「配信する」をタップします。
3.配信開始!
最後にiPhoneのコントロールセンターを呼び出して、「画面収録」ボタンを長押しします。
表示された画面で「Mildom」を選択し「ブロードキャストを開始」をタップします。
このとき「マイク」をオンの状態に切り替えておきましょう。
3秒のカウントダウンの後、ライブ配信がスタートします。
配信を終えるときは、Mildomアプリ配信画面の「×」ボタンをタップすれば終了します。
パフォーマンスデータを確認できるので次の配信の参考にしましょう。
Androidの場合
Androidでの配信方法を順を追って紹介します。
1.Mildomにログインする
まずはMildomアプリを起動し、ログインします。
アプリメイン画面の下側の「ゲーム配信」ボタンをタップします。
2.配信設定を行う
「ゲーム配信」のボタンをタップすると、
- タイトル
- 配信するゲーム
- 画質
の設定が表示されるので、それぞれ設定します。
設定が完了したら「配信する」をタップします。
配信開始!
「配信する」をタップすると最終確認画面が表示されます。
「今すぐ開始」をタップすると、配信が開始されます。
配信終了
配信を終了するときは、Mildomアプリの「×」ボタンをタップし、「確認」ボタンをタップしてすれば終了します。
PS4やスイッチなど家庭用ゲーム機で配信する場合
PS4やNintendoSwitchなどの家庭用ゲーム機で配信する場合は、
- Mildomアカウント
- PC
- ゲーム機
- キャプチャーボード
- キャプチャーソフト(OBS)
が必要となります。
PS4などの家庭用ゲーム機での配信の場合は、ゲーム機の他に配信用のPCが必要となります。
1.ゲーム機とPCをキャプチャーボードで接続
まずはキャプチャーボードを利用して、ゲーム機とPCを接続します。
PS4やNintendo Switchなどのゲーム機をそのままPCに接続しても、ゲーム画面は表示されません。
キャプチャーボードを利用することでPCにゲーム画面を表示させることができます。
接続は
[ゲーム機]→[キャプボ]→[PC]といった形で行います。
キャプチャーボードについては以下の記事にて紹介しています。
2.Mildomの配信設定をする
Mildomにログインし、ホーム画面上の「マイページ・配信設定」をクリックします。
クリックすると配信設定の画面が表示されるので、
- ルームタイトル
- サムネ画像
- 配信するゲームのタイトル
をそれぞれ設定・入力します。
3.OBSにストリームキーなどをコピペする
次にキャプチャーソフト「OBS」を起動し、「設定」から「配信」を選択します。
- サーバー
- ストリームキー
の入力欄が出てくるので、Mildomの配信設定後に表示される
- URL
- ストリームキー
をそれぞれ、OBSにコピペします。
「サービス」の項目は「カスタム」にしておきましょう。
4.OBSの配信設定を行う
次に、OBSをMildomに合わせた配信設定を行います。
「設定」から「出力」を選択し、
- 「主力モード」を「詳細」
- 「音声トラック」で「1」を選択
- 「エンコーダ」で「x264」
- 「レート制御」を「CBR」
- 「特定バッファサイズを使用」のチェックを外す
- 「キーフレーム感覚」を「2」
- 「CPU使用のプリセット」はネット環境に合わせて設定
- 「プロファイル」を「high」
- 「チューン」を「zerolatency」
とそれぞれ設定してします。
続いて、「映像」も設定を行います。
設定から「映像」を選択し、
- 横画面のゲームの場合:解像度を「1280 × 720」
- 縦画面のゲームの場合:解像度を「720 × 1280」
- 「縮小フィルタ」を「バイキュービック」
- FPS共通値を「30」
と設定しましょう。
最後に「詳細設定」で、
「プロセス優先度」を「高」
「遅延配信」の項目で「有効にする」のチェックを外す
と設定します。
5.OBSからにゲーム画面を表示させる
OBSにキャプチャーボードでPCに接続したゲーム機のゲーム画面を表示させます。
OBS下の「ソース」で「ウィンドウキャプチャ」を選択しましょう。
先にゲームを起動しておかないと表示されないので、ゲームは先に起動しておきましょう。
うまく表示されない場合は、「画面キャプチャ」もしくは「映像キャプチャデバイス」を選択してみましょう。
いよいよOBSを操作してライブ配信を開始です。
OBSの詳しい使い方はこちらの記事を参考にしてください。
6.配信開始!
設定が完了し、ゲームが問題なく表示されたら、「配信開始」ボタンを押して配信スタートです。
配信を終了する場合は、同じように「配信終了」をクリックすれば、配信が終わります。
Mildom まとめ
話題のゲーム配信サイトMildomについてまとめました。
Mildomはゲーム配信激戦区の中国で生き残ってきた「YouDo」の日本版だけあって、非常に使いやすいプラットフォームとなっています。
また、配信初心者としては「1時間配信すればお金がもらえる」という謳い文句が気になるところです。
しかし、Mildomも配信者が多くなるにつれてかなり厳しい審査やランキング制度を導入するなど、初心者にとって収益化のハードルも上がりつつあります。
現在ではどちらかというと、簡単に配信ができるというメリットの方が大きくて
「配信実績を作りたい」
「ゲーム実況に慣れておきたい」
という人に合ったサイトという印象です。
まずはランキングなど細かいことを気にせずに、ライブ配信の楽しさを実感するところから始めましょう。