
国際オリンピック委員会(IOC)が、2023年6月に行われる第1回オリンピックeスポーツウィーク開催中に、「オリンピック eスポーツシリーズ2023」として実施する競技として、射撃スポーツの追加を発表しています。
タイトルはシューティングゲームの「Fortnite」が採用されており、同大会でのタイトルは3月に発表された競技と合わせて、10タイトルになっています。
「オリンピックeスポーツシリーズ2023」に射撃競技が追加
IOCが今回、今年6月に開催が予定されている「オリンピック eスポーツシリーズ2023」の実施競技に、射撃スポーツの追加を発表しています。
「オリンピック eスポーツシリーズ2023」は、IOCが国際競技連盟及びゲームパブリッシャーと協力して、6月22日から25日の4日間にわたってシンガポールのサンテックセンターにて開催を予定しているバーチャルスポーツの大会で、今回の大会では最終的に10競技が採用されています。
シューティングゲーム「Fortnite」を採用
今回新たに追加された射撃では、世界的人気があるEpic Games社の「Fortnite」がタイトルに採用されており、国際射撃連盟(ISSF)のライフル射撃競技をイメージして特別にデザインされた「Fortnite Creative Island」を舞台に、射撃の照準の精度によって世界一をかけた試合が行われます。
ここには世界のトップ12名の選手が招待され、今や世界で数億人とも言われているFortniteのプレーヤーやファンの前で、スリリングな試合を繰り広げます。
発表によると、ハイライトは初めてのライブでの対面式ファイナルだということで、その様子はOlympics.comとオリンピックのソーシャルチャンネルを通じて世界中にストリーミング配信されます。

olympics.comより
射撃もeスポーツで間口を広げる
日本ライフル射撃協会によると、射撃競技はやってみたいスポーツとしてとても人気が高いものの、日本では銃刀法の厳しい規制があり、海外のように身近に取り組める施設も少なく、実際のスポーツとしては楽しむ環境が十分には整っていない状況にあるということです。
そうした中で同協会としてはeスポーツなど間口を広げ、射撃スポーツに親しんでもらう機会の創出を目的に、スポーツ庁の組織基盤強化支援事業の助成を受けつつ、日本協会が中心となって射撃スポーツの「eスポーツ」を推進しているとのことです。
また同協会はISSFに設置されたeスポーツ委員会のメンバーにもなっており、ISSFを代表してIOCとEpic Games社との長い交渉を続けてきたことが参加の実現に繋がったということです。
同協会は将来構想のひとつの活動として、「オリンピックeスポーツシリーズ」を通して、ライフル射撃スポーツの裾野が拡大することを期待していくとしています。
まとめ
今年6月に開催される「オリンピックeスポーツシリーズ2023」に、新たにライフル射撃競技が追加されています。
この競技には「Fortnite」が採用されており、世界トップの12名が射撃の精度を競い合います。
ストリーミング配信に世界中から注目が集まりそうですね。